私は日本で日本人のお客様に販売していますが、10年くらい前から英語が飛び交う会場でお手伝いしています
ジュエリー関係者の方はご存知と思いますが、国際宝飾展 ここは海外からのバイヤーもたくさん来場します
最初に戸惑ったのは 「いらっしゃいませ」 って英語で何? 声掛の言葉がわかりませんでした
英語で日本のいらっしゃいませと同義語はありません
いただきます、ごちそうさま これも日本独特の言い方です
「いらっしゃいませ」の語源を調べてみると 「入る」の尊敬表現が「入らせらる」
これは「来る、行く、居る」の尊敬表現としても使われ、丁寧の助動詞「ます」の命令形「ませ」がくっつき今の形になっています
店舗の中を歩き回りながら「いらっしゃいませ~ぇ。どうぞご覧くださいませぇ」という声掛けを聞くと
「店に来てよー入って買ってよー」という風に私には聞こえてしまいます
おまけに、暇そうな店員さんがウロウロしている=すぐに捕まる(接客される) なので絶対入りたくありません
そもそも、いらっしゃいませってどうして言わないといけないのでしょうか? どんな意味なのでしょう?
私の声掛けは、できるだけ「おはようございます」「こんにちは」を使うようにしています
そのわけは、「いらっしゃいませ」と声をかけられても、返す言葉がなからです
お客様は返事ができません 「いらっしゃいましたー」とは言えませんよね
でも「おはようございます」とあいさつすれば、お客様も「おはようございます]と返してくれます
ここから会話がスタートできるのです
「いらっしゃいませ」は便利な歓迎する言葉ではありますが、消費行動が変わった今では
逆に会話を続けるのを難しくしています
昔はお金を握りしめて、はりきって買い物来る方が多くいたので
「いらっしゃいませ」
「○○が欲しいんだけど、見せてくれる?」
そのまま接客を続けることができたのです
いまは、見てるだけー特に目的もないし、欲しいものもないので
「いらっしゃいませ」
「・・・」シーン
気まずい沈黙のあと、お客様はすーっと帰ってしまいます
私は『お客様がいらっしゃているのは気づいてますよ」という意味で使っています
接客の中で最初の声掛けが一番大事
一つ間違えると、大事なお客様を追い出していることになります
私は接客セミナーの中で、このアプローチだけで90分かけています
そのくらい大事で、新人さんが一番苦手なことだからです
セミナーの詳しい内容はこちらでご案内しています